「敵失」でもらったチャンスは厳しいことも

多方面で働く人の話を聞いてみると・・・

仕事上のライバルや自分の頭を抑えていた人が、失敗によって競争から脱落していくことがあります。

ネット上への情報流出をさせてしまった、顧客に対し取り返しのつかない失言をしてしまった、日々の人間関係の積み重ねがまずくて何かのきっかけで降格させられた・・・

こういうことがきっかけで、ある日突然、正規雇用の枠が非正規だった人の前に転がり込んでくるときがあります。アフターコロナにおいては、経営側が働き手のミスに厳しくなり、人材の入れ替えの動きが激しくなることも予想されます。

こういうとき、昇進や昇格のチャンスは生まれます。けれども、これって、棚ぼたです。本当の自分の実力で勝ち取ったものではないわけです。だから、こういう状況で、同じ職場のパートやアルバイトから正社員になるときは、それなりに注意が必要です。それまでは大目に見てくれていたミスや抜け漏れを、登用・昇格後は、全体への示しをつける、不平不満をそらす、組織のバランスを意味でも厳しくチェックする上役が、多いからです。

自分のタスクだけを完璧にこなすだけではなく、周りの状況を把握し、後進の人を指導し、マネジメントしていく必要も出てきます。